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全訳男色大鑑 歌舞伎若衆編
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〔井原西鶴/著〕 染谷智幸/編 畑中千晶/編 河合眞澄/〔ほか〕執筆
目次
涙の種は紙見世―ラブストーリーは突然に
命乞ひは三津寺の八幡―白梅の蕾のような若衆が、命と引き換えに示した真の情けとは 思ひの焼付は火打石売り―どんな客でも手玉に取る最強若衆、創作に打ち込むファンを葬り去る 江戸から尋ねて俄坊主―恋も情けも葬り去る美僧 面影は乗掛の絵馬―姿は変われど変わらぬ思い 情の大盃潰胆丸―今生の別れに一度だけでもあなたの情けの淵に溺れたい 姿は連理の小桜―猛きもののふも迷う若衆美、時間よ止まれ 言葉とがめは耳にかかる人様―俺の好きな役者をなじった無礼者は、一刀両断だ! 忍びは男女の床違ひ―都随一の女方も驚く、寝殿造りの秘め事 京へ見せいで残り多いもの―高家の美姫、死霊となって人気役者をとり殺す 蛍も夜は勤めの尻―蛍のように身を焦がす...秘めた恋の行方は 女方もすなる土佐日記―半弥はなぜ脇差を客に渡したのか 『歌舞伎若衆編』最大のミステリー 袖も通さぬ形見の衣―衣装をすべて借金のかたに取られたら役者は死ぬしかない 恨みの数を打つたり年竹―どんな乱暴者でもメロメロにする役者の媚態 素人絵に悪や金釘―太夫の櫛より若衆の楊枝 声に色ある化物の一ふし―京の涼み床は若・女こもごも悲喜こもごも 別れにつらき沙室の鶏―とにかく目立ちたい! 愛情表現も派手な天狗若衆 執念は箱入の男―色気づいた人形が愛する役者の名を呼んだ 小山の関守―誰が何と言おうと、辰弥は最高だ! 心を染めし香の図は誰―たとえ美女でも女は女 うっかり見たら目を洗え それが男の生きる道
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