目次
第1章 天才的な女性詩人の悲劇―スタール夫人『コリンヌ』(女の登場人物のポルトレ
造形芸術の象徴的意味
コリンヌのギャラリー)
第2章 「宿命の女」像―バルザック『砂漠の情熱』から『従妹ベット』まで(「宿命の女」と絵画
「宿命の女」のアレゴリー―女豹ミニョンヌ
『姉妹ペット』における「宿命の女」像)
第3章 危険な「ヴィーナス」―ゾラ『ナナ』(「金髪のヴィーナス」
ナナの獣性
マネによる「夏の娼婦」像とナナ
空間を浸蝕するナナ)
第4章 モードの女王―ゾラ『獲物の分け前』(「パリ人形」としてのルネ
ルネとウジェニー皇后
「操り人形」としてのルネ
部屋と女の衣装、裸体)
第5章 「男らしさ」と両性具有(「男らしさ」の定義
ロマン主義文学における両性具有的存在
一九世紀後半の文学における両性具有的存在)