目次
第1部(村上春樹と「何かが終わってしまった症候群」
『風の歌を聴け』の煩悩即菩提
「唯名論者」村上春樹の果敢な戦いとは
村上春樹にみる「庶民的な」無常感覚)
第2部(村上春樹、悪魔祓いのコミットメントを始める
村上春樹をとらえる「古い夢」の世界
村上春樹を閉じこめる「空」の輪の秘密)
第3部(『ねじまき鳥クロニクル』と『豊饒の海』の間
『海辺のカフカ』―鏡の世界のゴーストたち
「均衡そのものが善」と『1Q84』の教祖は語る
『1Q84』のゴージャスで支離滅裂な世界
色彩を持たない多崎つくると、甘美なる涅槃への旅路)