目次
1 解離機制や外傷記憶がパーソナリティ特性と化した症例(解離をどう理解しどう治療するか
解離現象・解離性障害への懐疑
青年期の外傷的記憶を想起する境界例成人に対する形式操作的アプローチ
PTSD概念の整理・再検討)
2 発達過程・病の体験・環境との関わりから形成される特異なパーソナリティの症例(子どもの強迫症状と統合失調症
人格からみた病の意味
パーソナリティ概念の生活史的・環境的基礎
セキュリティ・システムとしての家族)
3 パーソナリティに問題のある(躁)うつ病の症例(職場に見られるパーソナリティ障害1―躁うつ病に関連したパーソナリティ障害について
職場に見られるパーソナリティ障害2―境界性・自己愛性パーソナリティと解離性障害について)
4 精神医学の若干の概念(精神病理学的に内因をどうとらえるか
臨床的方法としてみた記述と了解概念―Karl Jaspers批判
幻覚の記述現象学
境界性パーソナリティ障害などのパーソナリティ障害―時代による精神疾患の病像変化)
5 絶筆と追悼(精神病理学は精神療法に寄与しうるか?―境界例との関わりを通して
追悼・鈴木茂先生)