目次
1 文芸映画のなかの市民社会(市民社会とその他者―ヘルツォークの映画『カスパー・ハウザーの謎』
二一世紀のファウスト―ソクーロフ『ファウスト』について
戦いの意義を決めるのは誰か―クライスト『ミヒャエル・コールハース』における同一性の問題
アルプスという名の神―『ハイジ』映像化作品の宗教性について
メング通り四番地―トーマス・マン『ブデンブローク家の人々』における家)
2 ファシズムの影(仏独関係、映画の起源と戦争―映画の前史ディオラマ、そして戦争を撮った三人のフランス映画の監督
映画の中のシュタージ―『トンネル』から『東ベルリンから来た女』まで
ファシズムをいかに描くか―映画『ザ・ウェイヴ』をめぐる一考察
マインホフの女性運動とエンスリーンの暗号―映画『バーダー・マインホフ』に描かれなかった「伝説」)