目次
第1章 領国統治と熊野の地域性(「口熊野」と「奥熊野」の成立
元禄期の所領調査に見る熊野と伊勢
宝暦十年の巡見使と熊野
『紀伊続風土記』の編さんと熊野
度会県の設置と紀伊牟婁郡の分割)
第2章 生産・流通の発展と山村開発(近世初期の森林資源の開発と熊野
栖原角兵衛家の熊野炭販売と深川炭商人
新宮領の木炭政策と山方農民
熊野地方の御仕入方役所と山村―口熊野を中心として)
第3章 交流と地域社会の動向(「熊野の縄文文化論」と近世の熊野
熊野地方の木地師の生活
近世の熊野三山と西国三十三所巡礼
保養施設としての南紀の湯治場―湯崎・湯峯・川湯・龍神のにぎわい
大辺路の整備と二、三の問題)