目次
第1部 ヨーロッパの初期啓蒙(バロック期スペインから啓蒙へ―服従と抵抗
マリアナの貨幣論―貨幣を操作する暴君は王にあらず
一七世紀イングランドのトレイド論争―オランダへの嫉妬、憧れ、警戒
重商主義にみる野蛮と啓蒙―「帝国」の政治経済学
スコットランドの文明化と野蛮―平定から啓蒙へ)
第2部 盛期啓蒙―大ブリテン(D.ロッホのスコットランド産業振興論にみる無知と啓蒙
オークニー諸島の野蛮と啓蒙―改良と抵抗のはざまで
アダム・スミスの文明社会論―啓蒙と野蛮の諸相
ジョセフ・プリーストリと後期イングランド啓蒙―奴隷制)
第3部 盛期啓蒙―フランス(J.F.ムロンの商業社会論―啓蒙の経済学
ムロンとドラマール―一八世紀前半フランスのポリスと商業
モンテスキューと野蛮化する共和国像―共和主義的「文明」理解の盛衰をめぐって
テュルゴとスミスにおける未開と文明―社会の平等と不平等
ルソー焚書事件とプロテスタント銀行家―焚書と啓蒙)
第4部 啓蒙の終焉と継承(ランゲと近代社会批判―永遠の奴隷制と野蛮
クリスティアン・ガルヴェの貧困論―文明化のなかの貧困と人間
ペイン敵ラディカリズム対バーク、マルサス―市民社会における有用性と野蛮)
近代文明とは何であったか