商品説明
「死者を起こすには、強くノックすること」そう遺して世を去った"呪われた映像作家"の扉を、いよいよ叩くときが来た。映画史に残る傑作『ママと娼婦』で、一躍時代の寵児となったフランスの映画監督、ジャン・ユスターシュ。しかし度重なる奇行、自己破壊的な行動が影響してか、その後1本の長編とわずかな中・短編を手がけただけで、1981年、42歳にして拳銃自殺を遂げた。2024年、4Kデジタルリマスターで甦った『ママと娼婦』がパリ、ニューヨークをはじめ各地で上映され、その痛ましいまでの美しさに世界は再び驚愕した。そしてほとんど彼の作品を観ることができなかったわが国でも、謎に包まれた全貌がついに明らかになる。既発の国内版DVDは廃盤プレミア化しており、最新の4K/2Kレストアマスターで映画ファン待望の国内初Blu-ray/初ソフト化!! ■『ぼくの小さな恋人たち』【4Kレストア版】――ペサックで心優しい祖母と二人暮らしをしていた13歳の少年ダニエルが、やがて母が継父と住むナルボンヌに移住し、経済事情から学業を諦めて二輪車販売・修理店で見習いとなるが・・・。二本目にして最後の長編監督作。題名はランボーの同名の詩から採られている。本作にはユスターシュの少年時代の記憶が多分に投影されており、作家によれば、「自分の映画はどれも最初から社会ののけ者の中に身を置く」一方、本作だけは「ある子どもの、普通の生活から脱落者の境遇への移行」を描いている。主題の一つは、聖体拝領の日に初めて異性を意識した経験に始まる、ダニエルの性的な成長だ。半ば様式的な演出が施されたこの寡黙な映画は、繊細なカラー撮影と相まってユスターシュ作品中例外的な輝きを放ち続けている。 ■『ヒエロニムス・ボスの《快楽の園》』【2Kレストア版】――ある夜、お酒に酔いながら、ジャン=ノエル・ピックがヒエロニムス・ボスの《快楽の園》という絵の複製の前で見事な独白をしてみせる。別のある夜、ユスターシュはピックに、今度はキャメラとソファに座った何人かの聴衆の前で再びその話をするように頼む。そこから生まれたこのテレビ用の短編は、『不愉快な話』と姉妹のような作品で、ユスターシュの性的な幻想 (夢物語) を凝縮している。作品解説ブックレット、ポストカード封入。※本商品は、FullHD Blu-rayとなります。
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製作年: 1974/80年
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