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アンピープル
蓮沼執太

商品説明
コロナ・パンデミック以降、NYブルックリンから東京へと拠点を移した蓮沼執太は、蓮沼執太フィルでの活動はもちろんのこと、アート作品の展示から映画、ドラマ、テレビなどの劇伴まで、国内外の芸術分野を縦横無尽に活動している。そんな躍進の中で、じっくりとマイペースに「純粋に自分のための音楽」として作り続けていたのが、このアルバムである。制作期間5年の間、蓮沼執太自身が奏でた音、集めた音、場所や人々との記憶、記録がすべて収録されている。その音は、器楽音から非楽器と電子音、そしてフィールド・レコーディングまで。あらゆる音を等価に扱う事で『unpeople』という作品をアート・ミュージックとして、まとめあげている。蓮沼の近年の音の記憶とも言えるサウンドワークを共に輝かせる多彩なアーティストは、International AnthemやNonsuch Recordsからの作品リリースで知られるギタリスト Jeff Parker、ライブでも共演をしている Cornelius 小山田圭吾によるレイヤーが重なるギターサウンド、蓮沼と不定期にコラボレーションを続ける灰野敬二の様々な楽器演奏、NYのドラマー Greg Fox、おおらかで豊かな広がりをもった KOM_I のヴォイス、三線や三板を演奏する沖縄在住の新垣睦美。蓮沼執太フィルでも活動をするギタリスト石塚周太、和楽器笙の音無史哉がゲストを参加している。活動領域やその音楽性も様々なミュージシャンの音が集い、このアルバムの音のコントラストを上げている。テクノ、アンビエント、ジャズ、ポストクラシカル、現代音楽までも内包しているサウンドワークは、蓮沼執太自身の多岐にわたる活動のように、自由で風通しの良い音の響きを創出している。スタジオ・レコーディング・アルバムとしては、歌唱作品『メロディーズ』(2016)以来7年ぶり。インストゥルメント作品では『POP OOGA』(2008)以来15年ぶりの作品リリースとなり、満を持して送り出す一枚となる。プロダクションにおいては、蓮沼のブルックリンと東京でのプライベート・スタジオでアルバム中核となる楽器のレコーディング、ミックスが行われた。それらの音を蓮沼の盟友エンジニア・葛西敏彦と共同ミックスを行った。マスタリングは Guy Davie (Electric Mastering)によるもの。信頼するエンジニアとの協働によって、確固たる音響を追求している。『unpeople』という人間不在を感じさせるタイトルのアートワークは、写真家・池谷陸と田中せりによるアート・ディレクションで構成されている。事前にリリースされている配信シングル9曲のアートワークから蓮沼、池谷、田中の三者によるコラボレーションがスタートした。9月1日から恵比寿にあるアートブックショップPOSTでは、三者による同タイトルの展覧会『unpeople』もスタートする。音楽からアートへ、アートから音楽へ。芸術の新しい可能性が広がる展開がここから始まっている。蓮沼執太、音の現在地がこのアルバムである。
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