商品説明
名実ともに日本が誇る最高のカンタオールである石塚隆充が3年間の時をかけて完成、フラメンコ音楽をさらに新たな地平にまで引き上げたオリジナリティ溢れる最新作。アルバム・タイトル『Retorno (al Clasico)』=レトルノ (アル・クラシコ)は"クラシックへの回帰"という意味。声楽科の学生時代にフラメンコ・ギターからカンタオールに転向して30年という節目の今年、そのルーツともいえる"声楽"のスキルを採り入れながらも、純粋なベル・カントな唱法ではなくあくまでも"カンタオール"としてカンテ・フラメンコに見られる独自で個性的な歌唱法で歌い上げるという、伝統と斬新さが同居した素晴らしい作品。レパートリーはスペインと、スペイン語圏 (アルゼンチン、メキシコ)の世界的に有名な歌曲。20世紀のスペインを代表する作曲家マヌエル・デ・ファリャが、アラゴン/アンダルシア/アストゥーリアス/ムルシア等スペイン各地の民謡や舞曲をまとめた大名曲「7つのスペイン民謡」は極上の仕上がり。さらにスペインを代表する作曲家ロドリーゴ「わが心のアランフェス」 (アランフェス協奏曲 第2楽章)、アウグスティン・ララの歌曲「グラナダ」と世界的に有名な曲が歌われている。アルゼンチンからは、ヴィラ=ロボス (ブラジル)やチャベス (メキシコ)と並び称されるラテンアメリカで最も重要なクラシック作曲家アルベルト・ヒナステラの有名な歌曲「忘却の木の歌」、多くのジャンルの曲を残したカルロス・グアスタビーノの名曲が収められている。特に「7つのスペイン民謡」と「わが心のアランフェス」は世界でも希少な編成で、アレンジ管理に厳しいファリャ財団とホアキン・ロドリーゴ財団の公認も得たほど。メンバーは石塚まみ (ピアノ)、コモブチキイチロウ (ウッドベース)、大儀見元 (パーカッション)、そしてゲストでバンドネオンの可能性を広げ続ける早川純もM3で参加。さらにアルバム・ライナーノーツはカニサレスが執筆という石塚ならではの人脈が揃ったプロダクト。
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