商品説明
「木曽」「浅間」「白馬」「飛騨」。原風景に思いを馳せ、心象と情感を丹念に音楽に織り込んでゆく。本作は、宮沢昭が到達したひとつの極みである。1970年、ビクター [日本のジャズ]シリーズの1枚としてリリース。「われわれは日本人なんだから、日本人にしか出来ない奴をつくらなきゃならないと思う」。この時期の宮沢昭の言葉である。宮沢が日本人にしかできない作品をつくろうとしたとき、自身の原点=生まれ育った故郷をモチーフに選ぶのは必然だったろう。長野県の松本市で生まれ、ましてや釣りに親しんだ宮沢にとって「木曽」「浅間」「白馬」「飛騨」はまさに原風景である。森山威男の怒涛のドラム、荒川康男の豊潤なベース、佐藤允彦の零れるようなピアノ、そして、情感をそのまま音塊にしたような宮沢のサックス。生まれ育った土地に対する郷愁や賛美、また大自然に対する憧憬や畏敬。宮沢は自身の根源見つめ、思いとイメージを真摯に丹念に音楽に織り込んでゆく。text by 尾川雄介 (UNIVERSOUNDS / DEEP JAZZ REALITY)。
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