商品説明
『新宿遊戯』以来、2年ぶりの鬼の新作ep『放浪手記』は実質10枚目のアルバムと呼べる作品。前作とはリリックがだいぶちがう。この歳になればクズを地で行くのも大変だ。千鳥足の歌舞伎町の裏通りも歩き飽きた。ゴールデン街で交わした杯も、契った約束も足蹴にして捨ててきた。煙に巻かれすぎてゲロと一緒に吐いた暴言。あいつからバックれた夜の酒の苦さ、朝の枕には据えた中年の匂い。いい歳なのに朝立ちはするが財布に金はない。だったら踊れ。歌えよ。やぶれかぶれでも生きるしかねえだろ? 花の都で夢やぶれ、故郷にも帰る場所のない男たちへ。これは昭和53年生まれの男の、嗄れた令和のブルースだ。もう希望はない。でも意地はある。曇ってても、その先に光があればな。
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