ﾌﾞﾙｯｸﾅｰ: 交響曲第9番ﾆ短調/ ｸﾗｼｯｸｵﾑﾆﾊﾞｽ

商品説明
ﾌﾞﾙｯｸﾅｰの最後の作品となった「交響曲第9番」。1887年、交響曲第8番が完成した直後から作曲に取り掛かるも、一旦は別の作品の改訂に打ち込み、再度作品に向き合ったのは1891年の時。すでに3年が経過していた。その後は自身の病状の悪化に伴い、作曲が停滞、亡くなるまでの5年間に仕上げることができたのは第3楽章までだった。一度は"第4楽章に「ﾃ･ﾃﾞｳﾑ」を置くこと"と代替案を出したﾌﾞﾙｯｸﾅｰだったが、息をひきとる直前まで完成を諦めてはいなかった。このようないきさつもあり、この曲の演奏には様々な表現方法がとられている。研究者による補筆版を用いる方法、終楽章で「ﾃ･ﾃﾞｳﾑ」を演奏する方法など、この曲を"4楽章の完成形"で演奏しようと試みる指揮者もいるが、ﾔﾝｿﾝｽは"完成された3楽章"のみを演奏。第3楽章のｱﾀﾞｰｼﾞｮで曲が閉じられることで、聴き手の心には、神への祈りや憧憬を感じさせる豊かな響きが残る。