目次
「地の基ふるい動く」ただ中から-序にかえて
第1部 序論 この時代の内面にある「人間」の問題(われわれの時代、われわれの国
弁証学のための「言葉」の獲得(1)原爆体験から発出した言葉-永井隆
弁証学のための「言葉」の獲得(2)キリスト教の哲学的弁証-田辺元)
第2部 新しい弁証学への道「人格」理念の明証(明治維新と日本近代化の問題
「神々の死」と「天皇の人間宣言」のもたらした「たましい」の問題-折口信夫の『神やぶれたまふ』の歌、そして三島由紀夫の『英霊の声』
古代教会の弁証学-それによって死ぬことも生きることもできた思想
アウグスティヌス弁証学としての人間学の古代的モデル-"deus et anima"(「神とアニマ=たましい」)
現代状況への立ち還り-第一次世界大戦後から第二次世界大戦へ
日本における人間学の問題-和辻哲郎の「人間学」
戦後日本における人格的共同体形成への問い
弁証学としての人間学 総括)
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