目次
序論 現象学においてなぜ曖昧な世界が問題となるのか
1 未規定性―ここからは見えないティーカップの裏側について(見ているものと見てはいないもの
経験をつなぎ合わせる未規定性―グールヴィッチとの対比
「私たちにとっての即自」という逆説)
2 動機付け―うまく説明できなくても、うまく振る舞うことはできる(対面と共存―動機付けられる主体の空間性
規範を感じ取る―ウィトゲンシュタインとの対話
可能性が配合された現実に取り組む―メルロ=ポンティ行為論の定式化
動機付けられた主体は自由でありうるか?)
3 試問的な様態―問いかけとしての私に応えるように、その曖昧な世界は存在する(未規定的な世界を把握するとはどういうことか―概念主義論争とのクロスオーバー
英雄と悲劇―メルロ=ポンティにおける歴史的偶然性
「何ものか」は在る―知覚的信念について
諮問的な様態で存在する世界)
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