目次
序 いま、なぜ憶良を読むのか
1 奈良時代前期の和歌の状況と大伴旅人
2 山上憶良の前半生 筑前守となるまで
3 日本挽歌 旅人に贈られた亡妻挽歌
4 嘉摩郡三部作 この世に生きることとは
5 鎮懐石の歌
6 大伴旅人の松浦郡巡行をめぐって
7 七夕歌十二首と秋の七草の歌
8 旅人との別離
9 大伴熊凝の歌 不慮の死を遂げた一青年への挽歌
10 志賀の白水郎の歌 海難死した荒雄の悲劇
11 貧窮問答歌 思想を抱え込む歌
12 好去好来歌 遣唐使の無事を祈る
13 沈痾自哀文 病の現実といかに向き合うか
14 俗道悲嘆の詩 魂の悲痛な叫び
15 老身重病経年辛苦、及児らを思ふ歌
16 辞世の歌 士たることの自負
17 古日に恋ひたる歌 憶良の到達点
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