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昭和史の明暗(PHP新書)
半藤一利/著

目次
1 揺るがなかった意思 昭和天皇と二・二六事件―歴史に刻印される叛乱の真相(惨烈をきわめた暁の襲撃により幕を開けた「日本を震撼させた四日間」 「とうとうやったか。自分の不徳のいたすところだ」―そのつぶやきと目に光るものを認めた侍従 ほか) 2 名誉と覚悟と責任と 昭和陸軍と阿南惟幾―八月一五日に自決した陸軍大将の本心(陸軍大臣阿南惟幾は、なぜ「米内を斬れ」と言ったのか 歴史とは人がつくるものだが、歴史もまた人を生む― ほか) 3 人事の悲劇 日本海軍と堀悌吉―山本五十六の畏友、生かされなかった偉材(「海軍自体の慢心に斃るる」ほかに「立直す」途はないと記した山本五十六 露わになった対米英強硬派の軍令部側と対米英不戦派の海軍省側との対立 ほか) 4 在りし日の栄光の結末 連合艦隊と参謀・神重徳―大和特攻をめぐる真実(小説『海戦』で印象的に描出された第八艦隊先任参謀の神重徳大佐 第一次ソロモン海戦における「殴り込み戦術」の作戦立案とその勲功 ほか) 5 国破れて「駆逐艦」あり 太平洋戦争と「雪風」―最後まで闘い抜いた「消耗品」(海軍きっての劣等珍記録をもつネジリ鉢巻の大入道・寺内正道艦長 「たとえ大和を失っても沖縄突入はわれわれの任務だ。雪風一艦でもかまわん、沖縄へ突撃するぞ」 ほか)


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