目次
天象―秋の夕陽の中で静かに熟れてゆこう
気象―晴れた空から忘れられた夢のように白い雪片が
時間―季節は街に、和菓子屋の店先から
大地―この道より吾を生かす道なし、この道を行く
生涯―風は清し月はさやけしいざ共に踊り明かさん老の名残に
人間―あんな所へ誰が行くもんかと意地になる
立場―学者はわからぬものをありがたがる
顔面―下顎が出っぱっているとせりふに凄みがつかない
人体―一寸肱を曲げて、此縁側に一眠り眠る積である
思考―少女の恋は詩、年増の恋は哲学
感情―鏡の余白は憎いほど秋の水色に澄んでいる
感覚―お燗ぎすぎすして、突っ張らかって
学芸―秘すれば花なり
秘すれば花なり、秘すれば花なるべからず
動物―じいという煙のような声が立ち浸みている
植物―鋭く天を指しながら地の雪に立った
住居―西洋の風呂は事務的、日本の風呂は享楽的
生活―通夜で飲む酒が一番うまい
運命―文章推敲のシンボル漱石の鼻毛が焼失
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