目次
第1章 古典のアウロラ(アポロンの神託―ソフォクレス『オイディプス王』と『ソクラテスの弁明』に即して
幸福について―行為における充全な自己実現の発現としての幸福
「魂の翼」―魂の不死なる本性について)
第2章 テクストからの跳躍(ハインリヒ・フォン・フェルデケの『エネアス物語』に見られる恋愛力学―中世ヨーロッパにおける古典受容の一形態
『魔の山』にみる中断の意味
ピュグマリオン神話の普遍性―ローベルト・ムージルを手がかりとして)
第3章 音楽の転調(カストラートの流行と声の象徴性
スフィンクスの謎―シューマンの『謝肉祭』作品九における「音」と「ことば」)
第4章 思考の場(醜のダイナミズム―カントにおける「吐き気」をめぐる問題とアドルノの「市民意識」
メランコリー論の系譜―フロイト、アブラハム、ライク
書くことのできる言語で何を書いたのだろうか)
第5章 戦争体験とテクスト(過去、現在、未来―ハインリヒ・ベル『九時半の玉突き』
韓国で原爆を考える―三つの小説を中心に)
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