■わるい仲間/サンタクロースの眼は青い/不愉快な話/求人 [4K/2Kレストア版]
■洋画
商品説明
「死者を起こすには、強くノックすること」そう遺して世を去った"呪われた映像作家"の扉を、いよいよ叩くときが来た。映画史に残る傑作『ママと娼婦』で、一躍時代の寵児となったフランスの映画監督、ジャン・ユスターシュ。しかし度重なる奇行、自己破壊的な行動が影響してか、その後1本の長編とわずかな中・短編を手がけただけで、1981年、42歳にして拳銃自殺を遂げた。2024年、4Kデジタルリマスターで甦った『ママと娼婦』がパリ、ニューヨークをはじめ各地で上映され、その痛ましいまでの美しさに世界は再び驚愕した。そしてほとんど彼の作品を観ることができなかったわが国でも、謎に包まれた全貌がついに明らかになる。既発の国内版DVDは廃盤プレミア化しており、最新の4K/2Kレストアマスターで映画ファン待望の国内初Blu-ray化!! ■『わるい仲間』【4Kレストア版】――ユスターシュの妻ジャネット・ドゥロにふりかかった災難(ユスターシュと喧嘩して街へ出たドゥロに、二人組の無骨者がつきまとって彼女を困らせた)に基づいて構想された作品。当時ドゥロが秘書として働いていた、カイエ・デュ・シネマ誌のオフィスにある金庫から盗んだカネを使って撮られたとの伝説がある。主人公はタフガイ気取りで品位を欠く、自堕落な生活を送る若者二人組だ。彼らは街をぶらぶらするうちに知り合った女性を口説こうとするが、なびいてこないので腹いせに彼女の財布を盗む。ヌーヴェル・ヴァーグ映画的な街なかでのゲリラ撮影を活用しながらも、ここでのパリは生きづらい寒々しく退屈な街へと変貌しており、登場人物の「リアルな」描出ともども新世代作家の台頭を印象づける。 ■『サンタクロースの眼は青い』【4Kレストア版】――『ママと娼婦』『ぼくの小さな恋人たち』と併せて、ユスターシュの自伝的三部作を形成する一本。ゴダール提供による『男性・女性』(66)の未使用フィルムを使って撮られた。主演も『男性・女性』のレオー。舞台となるのは、クリスマス・シーズンの仏南西部ナルボンヌ。貧しい青年ダニエルは、モテるためのダッフルコート欲しさにサンタクロースの扮装をして街角に立ち、写真撮影のモデルを務める仕事を引き受ける。やがて彼は、変装した方がナンパに好都合であることに気づくが・・・ヴォイスオーヴァーを活用して定職のない若者の冴えない日々を描きつつ、やがて彼の滑稽な日常が悲哀へと、期待が幻滅へと転調する語り口が絶妙。ナルボンヌ生まれの国民的歌手シャルル・トレネに捧げられている。 ■『不愉快な話』(第1部/第2部)【2Kレストア版】――ユスターシュの友人、ジャン=ノエル・ピックがある猥褻で、不潔で、不愉快な〈体験談〉を自身の周囲に座る人々に語って聞かせるという本作は、公開時には「女性が好まない映画」との注意書きが添えられたというし、マスコミからも怒りや当惑の声が寄せられたとのこと。映画は二部構成のかたちをとっており、第一部がフィクション、第二部がドキュメンタリーの体裁で、記録と虚構、現実とその複製、あるいは実人生と映画の絶え間ない相克を思わせる。■『求人』【2Kレストア版】――1960年代に「カイエ・デュ・シネマ」の批評家だったミシェル・ドゥラエ演じる男が、面接や、筆跡テスト、人格テストなど、職探しのために不可欠な手続きを遂行する。この仮借ない短編は、ユスターシュによる地獄についてのある理念を表している。その理念とは、すでに勝利した資本主義の「科学的な」流れの中に、話された言葉と書かれた言葉という最も貴重なものを還流させることである。作品解説ブックレット、ポストカード封入。※本商品は、FullHD Blu-rayとなります。
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