商品説明
禁じられた美の世界。私たちは、まだその奥深さを知らない。江戸時代に隆盛を極め、明治時代に禁じられた絢爛たる文化。春画を知ると、現代人が知らなかった〈日本の姿〉が見えてくる― エロティシズムだけではない、多彩な表現内容、技巧、その創造性! 葛飾北斎、喜多川歌麿をはじめとする江戸の名だたる浮世絵師たちが、並々ならぬ情熱を注いだ春画。彫り・摺りの高度な技術も投入され、「美」「技」において超一級の芸術と呼べる作品が数多く生み出されたが、時代が江戸から明治に変わると"わいせつ物"として警察による取り締まりの対象となり、日本文化から姿を消してしまった。性別を問わず楽しめるアートとして再評価の機運が高まったのは、つい最近のこと。春画に描かれる表現は、もはや性愛だけにとどまらず、驚くほど多彩。"笑い絵"と称されユーモアをもって描かれる「生命」そのものの魅力に引き込まれずにはいられない。100点以上に及ぶ春画と、国内外の美術コレクターや浮世絵研究家、美術史家、彫師、摺師などへの取材をもとに、表情豊かに描かれる「性」と「生」を発見する驚きのドキュメンタリー。ブックレット(16P)封入。
特典:
特典映像80分: 「銀座の小さな春画展」ギャラリー解説 (前期・後期)、トークイベント [橋本麻里 (ライター・エディター) ×橋爪勇介 (ウェブ版「美術手帖」編集長)]、予告編集