■ニッポン国VS泉南石綿村
■邦画 (ドキュメンタリー)
商品説明
ニッポン国から棄てられた民が国に問いただす- ウチラの命、なんぼなん? 『ゆきゆきて、神軍』から31年、ドキュメンタリーの鬼才・原一男監督が挑んだ「大阪・泉南アスベスト国賠起訴」、8年間の全記録。――2006年、大阪・泉南地域の石綿(アスベスト)工場の元労働者とその家族が、損害賠償を求め国を訴えた。明治の終わりから石綿産業で栄えた泉南は、最盛期は200以上の工場が密集し「石綿村」と呼ばれていた。石綿は肺に吸い込むと、長い潜伏期間の末、肺ガンや中皮腫を発症する。国は70年前から調査を行い、健康被害を把握していたにもかかわらず、経済発展を優先し規制や対策を怠った。その結果、原告の多くは肺を患い、発症という"静かな時限爆弾"の爆発に怯え暮らしていた。原一男は弁護団の活動や、自らも石綿工場を経営していた「市民の会」の柚岡一禎の調査に同行し、裁判闘争や原告らの人間模様を8年にわたって記録する。原告の多くは地方出身者や在日朝鮮人であり、劣悪な労働条件の下、対策も知らされぬまま身ひとつで働いていた。裁判に勝って、ささやかな幸せを願う原告たち。しかし国は控訴を繰り返し、長引く裁判は彼らの身体を確実に蝕んでいき、ひとり、またひとりと命が消えていく。原告に残された時間はもう少ない。国を相手にした絶対に引けない戦いの結果はいかに――。特典映像収録ボーナスディスク(DVD)、小冊子封入。
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