■地獄を嗤う日光路 (春陽文庫)
■笹沢左保/著
商品説明
かつて行き倒れたときに助けてくれた女・お染を捜して旅を続ける、凄腕の渡世人・小仏の新三郎。長旅で痛んだ旅装束に青黒い病人の顔付き、たびたび起こる心臓発作に苦しみながら、あのとき恵んでくれた二両の小判と銀のかんざしをお染に返すこと、それだけを生きる目的に歩み続ける。道中で行き合った老人と孫娘。五人の乱暴者が村に居座り無理難題を要求するので追い出してほしいという。そして、その五人組と一緒に、お染という女がいるというのだ―「背を陽に向けた房州路」ほか四作品、新三郎の旅路を描く異色の股旅小説。
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