■サルトル「特異的普遍」の哲学 個人の実践と全体化の論理
■竹本研史/著
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時代との格闘、個と集団と歴史の思考。サルトルの後期主要概念である「特異的普遍」。時代の刻印を明確にとどめたこの概念に宿る哲学的潜在力とはどのようなものか。冷戦下、マルクス主義との伴走過程で生まれ、集団や権力、社会運動への原理的考察を展開した大著『弁証法的理性批判』を中心に分析し、対他関係の探究から、スターリン主義批判や加藤周一の知識人論までを視野に、特異性と普遍性をめぐるダイナミズムを多面的に捉えた労作。
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