■嫁ぐ今宵に
■邦画
商品説明
信じ合っていても崩れそうな若い恋愛!つゝましい願いの中で育ちゆく結婚の設計! 小津安二郎の常連役者・斉藤達雄が監督・脚本・主演を務め、都会の片隅に生きる庶民を描いた佳作が初DVD化! きめ細かい芝居の見せ場が散りばめられ、ユーモアとペーソス溢れる演出で紆余曲折を経て一人娘が嫁ぐまでを描いている。潤色を手掛けたのは「浮草物語」「出来ごころ」など、多くの小津監督作品で脚本を担当した池田忠雄。――斉木長太郎は渋沢商事の老社員。家族は病弱な妻・きぬ子と一人娘の時子であった。二十三歳で未婚の時子は、同じ会社に勤める信夫と交際中。折りを見て両親に紹介し、結婚の許可を得ようと思っていた。そんな斉木家に嵐が訪れる。長太郎が突然、会社から解雇されたのだ。社長が進める商談に怪しさを感じた長太郎は、その危険性を指摘してしまう。案の定、それが社長の逆鱗に触れてしまったのだった。途方に暮れた長太郎は親戚・知人の家を訪ね歩くのだが、丁重に追い返されるばかり。家族のことを想いながら当て所なく街を歩いた長太郎は、下町に住む従弟の捨吉夫婦を訪ねる。捨吉は近くの歓楽街"鳩の街"で娼婦たちに湯たんぽを貸し歩く商売をしていた。捨吉夫婦は長太郎を慰め、全てをきぬ子に打ち開けて自分の商売を手伝わないかと提案する。返答に迷いながら帰宅の途に着く長太郎。自宅の前で帰ってきた時子に出会した長太郎は、時子に事を打ち開けつつもきぬ子だけには知らせない様にと念を押す。そんな矢先、信夫の広島転勤が決まるのだった。
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