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商品説明
三代目山口組がまだ勃興期であった1959年、山本次郎は田岡一雄組長から盃を受けた。喧嘩で7人を刺し、1人を殺した一匹狼のワルに対し、田岡は「原爆を抱え込んだようなもんだな」と笑った。次郎の凶暴さは地元・神戸のヤクザや警察さえ怯えさせた。しかし殺しの次郎は同時に仏の次郎でもあった。後年、次郎は「宝塚地蔵園」を自費で開設、父母に孝養を説いた。また鎧兜(よろいかぶと)で旧農林省に乗り込み、食管法をつぶすべく1人だけのデモを掛けたりしている。この異色のヤクザは田岡を尊敬すること深く、またその一徹さを信じた田岡も終生次郎を心の頼みとした。
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収録内容
1 | 殺しの次郎と地蔵の次郎 |
2 | 水害、空襲、敗戦の神戸 |
3 | 餓狼の群れ |
4 | わさび屋のタマを取れ |
5 | 本多会ダボカツ殺し |
6 | 屋根の上の捕物帖 |
7 | 力道山と女のトラブル |
8 | 「山次組」結成 |
9 | 刑務所での開眼 |
10 | 逆風の山口組 |
11 | お礼をもらう金貸し業 |
12 | 福田赳夫と宝塚地蔵園 |
13 | 組を抜けて一本どっこに |
14 | 田岡一雄死して後 |
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