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商品説明
アメリカ文学に戦争小説の傑作が多いのは、アメリカが戦争をたくさんしてきたから、そしていつもしているからということのほかに、アメリカ社会が戦争や軍隊をなぞって「経営」されているという事実がある。戦争、戦争、戦争…それは大統領選に、金融危機に置き換えられようとしている。世界中のテレビの前でニュースに見入っている人たちにも筋がわかるドミノ倒しの連鎖ドラマ。二十一世紀、北米は「戦争」から自由になれるのか。アメリカ文学に常に既に潜在する「戦争」を「翻訳」する。
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収録内容
1 | 1 戦争するアメリカ(NATOの文学怪物はピンチョンの虹-環状の黙示録 |
2 | 9・11/夢見る国のナイトメア-ピンチョンとカーヴァーの双曲線そして/あるいは虹の彼方へ |
3 | パシフィック戦争の記録-メイラー『裸者と死者』 ほか) |
4 | 2 アメリカという身体(怪異・寓意・ロマンス-ゴシックの水脈/アレゴリーとホーソーン/メルヴィル通底器 |
5 | 深南部の口唇-フォークナー『響きと怒り』断想 |
6 | 奴隷制と双子のモダニズム-フォークナーとトウェインと名前と ほか) |
7 | 3 翻訳から文体へ(それは文学者の仕事-鑑賞に耐える翻訳 |
8 | 翻訳のグロテスク-古井由吉の文体 |
9 | 乾いた文体-西脇順三郎と福原麟太郎 ほか) |