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商品説明
日本人は無宗教だとよくいわれるが、現在でも多くの人が正月には神社に参拝し、お盆には先祖の暮にお参りをする。日本人にとって、神道とは何か。明治以来、西洋人たちがどのように神道を理解したかを追究し、国際的視野から読み解く。フランス語版を著者自ら増補改訂した決定版。第14回蓮如賞受賞。
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収録内容
1 | 話の前に 教養学士の遍歴、比較研究者の閲歴―アイデンティティーを求めるとはいかなることか |
2 | 第1話 明治初年の民法論争―フュステル・ド・クーランジュ『古代都市』を介しての日本発見 |
3 | 第2話 祭りの踊り―ロティの異国趣味の日本とハーンの霊の日本 |
4 | 第3話 死者崇拝と祖先崇拝―アラン、フュステル・ド・クーランジュ、穂積陳重、ハーン |
5 | 第4話 ハーンとクローデルの日本の宗教発見―地蔵、地霊、杉並木、神道 |
6 | 第5話 富士山―山部赤人、ハーン、明治天皇、市丸利之助、クローデル |
7 | 第6話 漢文化と日本人のアイデンティティー―白楽天の受容を通して |
8 | 第7話 樹に霊はあるのか―ハーンのマルティニーク体験と日本体験 |
9 | 第8話 宗教の混淆―信仰の俗信の中にも生き続ける |
10 | 第9話 グロバリゼーションと表裏をなすクレオリゼーション―ハーンの先駆的考察の今日的意味 |
11 | 第10話 神道の行方―英語化する地球社会の中で |
12 | 付録『夢幻能さくら』 |