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商品説明
日本人は、恋をしたり、愛する人を失ったりすると、その心を俳句や短歌に詠んできた。それは最古の歌集『万葉集』以来、受け継がれてきた心性だ。『万葉集』では、人を恋しいと思う気持ちはどう歌われているのか。さらに時代を遡ると、それらの歌のルーツはどのようなものだったのか。著者は、今も歌垣で恋歌を、葬儀で挽歌を歌う中国少数民族の歌文化にその原型を求め、日本人の抒情表現の本質を明らかにする。
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収録内容
1 | 万葉集の成立と東アジアの声の文化 |
2 | 第1部 万葉恋歌の基層(歌垣とはなにか |
3 | 対詠的恋歌と歌垣 |
4 | 独詠的恋歌と歌垣 |
5 | 物語的恋歌と歌垣) |
6 | 第2部 万葉挽歌の基層(喪葬とはなにか |
7 | 歌垣と喪葬歌舞 |
8 | 哭き歌から女の挽歌へ |
9 | 専門歌人の挽歌) |
10 | 声の歌から万葉和歌へ―継承と飛躍 |