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商品説明
世俗のしがらみを拒絶し、学問に打ち込んだ道元。自力の修行を拒み、非僧非俗で平然と妻帯をした親鸞。学生時代に著者は道元には惹かれたが、親鸞に対してはためらいを感じた。親鸞はこうして封印された―。ところが後年、戦地と占領地で、人間の巨大な悪を目にしたとき、著者の前に再び親鸞が立ち現われてきた。自分の意志で手にとったのではなく、親鸞が接近してきたのだ―。親鸞思想に向かい合うことの現代的意味を問う、思考の運動の軌跡。『歎異抄』『教行信証』を独自の視点で読み解くとともに、三木清、三國連太郎、吉本隆明を通して、親鸞思想の現代的意味を問う!
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収録内容
1 | 親鸞への接近 |
2 | 親鸞とわたし |
3 | 『歎異抄』について |
4 | 『教行信証』論 |
5 | 『歎異抄』のスタイル |
6 | 和讃と今様 |
7 | 仏教用語翻訳の難しさ |
8 | 礼如さんの思い出 |
9 | 赦すということ |
10 | 三木清―終末の近傍で |
11 | 三國連太郎―差別への眼差し |
12 | 吉本隆明と“解体”の意思 |