商品説明
「最初に言葉があった」と尾崎は言う。「言葉を歌ったのが音楽になっていた」のだと。尾崎豊は、曲先行の時代にあって、珍しく歌詞を評価された書き手であった。今でも彼は、歌詞の中で生き続けている。尾崎豊を知る一番の近道は、歌詞として告白された言葉をよく読むことである。本書では、ひとつひとつの歌詞を、そこに置かれた言葉の謎を解くように、ていねいに読み抜いた。「15の夜」「卒業」「I LOVE YOU」「十七歳の地図」「永遠の胸」「僕が僕であるために」...新たな読みの可能性を切り拓く。
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収録内容
1 | 序章 尾崎豊の歌詞に向きあう |
2 | 第1部 精読のアクロバット(無力さの冒険「15の夜」―なぜ盗んだバイクが必要なのか? |
3 | あがいた日々の終わり「卒業」―それは退屈しのぎの反抗だったのか?) |
4 | 第2部 いろんな場所で、いろんな仕方で(ふたつの愛のかたち「I LOVE YOU」と「OH MY LITTLE GIRL」―これは愛なのか? |
5 | 過渡期のエネルギー「十七歳の地図」―半分大人には世の中がどう見えるか? |
6 | パターンで読む「永遠の胸」―彷徨のすえに見つけた答えは何か? |
7 | ため息が歌に変わるまで「僕が僕であるために」―勝つために何をするのか?) |
8 | 第3部 尾崎豊という事件(尾崎論のためのノート)(尾崎家・少年時代・活動前期―父の謎と「延期と復活」 |
9 | 活動後期・死・その余波―病跡学とファン分析) |
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