著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
私が手に持っている花は存在する。私はそう思っている。だが、その花は、私が見たり触れたりするのとはかかわりなく、存在していると言えるのだろうか―物の、それ自体としての存在を否定し、私たちに知覚される限りにおいてのみ存在すると説く「観念論」。繰り返し提出されるこの考えに、なぜ人間は深くとらわれるのか。本書は、元祖・観念論者ジョージ・バークリの思想を論じ、観念論には「明るい観念論」と「暗い観念論」の二種類が存在すると説く。「存在するのは自分の心だけ」という独我論的発想とは真逆の、もう一つの魅力ある側面をたどる。
関連記事
収録内容
1 | 第1章 原点―バークリの生涯 |
2 | 第2章 助走―世界を記号と見る |
3 | 第3章 前史 |
4 | 第4章 飛躍―ヒベルニア観念論 |
5 | 第5章 再考―否定の否定 |
6 | 第6章 魅力 |