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商品説明
西洋近代主義が「ニヒリズム」へと行き着き、それが今や世界を覆いつつある―本書は京都大学における「現代文明総論」講義をまとめたもの。現代の先進国に生きるわれわれは、かつてなく自由に、豊かになり、便利で快適な生活環境を実現してきた。しかし、本当に、われわれは「善き社会」を実現できているのか...。文庫化にあたって最終講義「『近代の超克』という試み」を収録。
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収録内容
1 | 第1章 近代から現代へ―第一次大戦の衝撃と西欧の悲劇 |
2 | 第2章 価値転換を迫られるヨーロッパ―ニーチェの真意 |
3 | 第3章 ニヒリズムと「存在の不安」―ハイデガーの試み |
4 | 第4章 なぜファシズムが生まれたのか―根無し草の帰る場所 |
5 | 第5章 「大衆社会」とは何か―近代主義の負の遺産 |
6 | 第6章 経済を変えた大衆社会―貨幣の新しい意味 |
7 | 第7章 アメリカ文明の終着点―技術主義とニヒリズム |
8 | 附論 「近代の超克」という試み―京都大学最終講義 |