著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
“フェティシズム”とは、神と人間(信徒)との間の“創造・被創造”および両者の地位をめぐる転倒現象をさしている。この語をやがてマルクスは経済学に応用し、デュルケムは社会学に、フロイトは精神分析学に、それぞれ応用するようになった。そのように多様な使用方法のあるフェティシズムを、本選集では先史の精神(母権・神話・儀礼など)から現代思想(ロボティズム・近代の超克・アソシアシオン・フクシマ以後の科学論ほか)までの分析に応用している。
関連記事
収録内容
1 | フェティシズムと現代思想―私のフェティシズム研究史 |
2 | ピエ・フェティシズム―ド・ブロスとフロイトの峻別 |
3 | ラテン語訳旧約聖書におけるpilosusの解釈をめぐって |
4 | フォイエルバッハの現代性―Sache(事象)とBild(形像)との関係をめぐって |
5 | フォイエルバッハとフェティシズム |
6 | 聖書の神話的解釈とフェティシズム―シュトラウスを論じてフォイエルバッハに及ぶ |
7 | キリスト教のなかの原初的信仰―マルクスを論じてフォイエルバッハにおよぶ |
8 | マルクスの原始フェティシズム理解―ド・ブロス著『フェティシュ諸神の崇拝』(一七六〇)摘要“一八四二春”の解明 |
9 | フェティシズム、または演出される自己同一 |
10 | フェティシズム、あるいは変容する身体観 |
11 | 性道徳のフェティシズム―近親婚タブー発生に関する諸学説を手がかりに |
12 | シャルル・ド・ブロスとその時代 |