本/雑誌
集と断片 類聚と編纂の日本文化
国文学研究資料館/編 コレージュ・ド・フランス日本学高等研究所/編
8800円
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発売日 | 2014年06月発売 |
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商品説明
『万葉集』をはじめ、日本の古典籍には「―集」という標題をもつ書物が大量にある。短い作品や断片(Fragment)を集成し、一つの著作や集(Collection)にまとめる手法は、日本文化の特筆すべき編成原理であるといえる。この類聚・編纂という行為は、一方では知を切り出し断片化していくことと表裏を為す。すなわち「断片」と「集」の相互連環が新たな知の体系を不断に創り出していくのである。古代から近代にわたる知の再生産の営みに着目し、日本文化の特質を炙り出す。
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収録内容
1 | 1 断片から集へ―再構成される時空(「日記」と「歌」―平安仮名日記の「集」と「断片」 |
2 | 断片としての集―『和漢朗詠集』をめぐって |
3 | 断片の集積体―「古筆手鑑」という存在 ほか) |
4 | 2 体系化される「知」―百科思想と類聚編纂(知識の整理と形体化―比較論的観点から |
5 | 日本中世禅僧による日本漢詩のアンソロジー |
6 | 近世日本の百科思想の芽生え―和漢三才図会の構成と出典の一考察 ほか) |
7 | 3 断片のディスクール―きれはしに宿るもの(百首歌を詠む内親王たち―式子内親王と月花門院 |
8 | 『建礼門院右京大夫集』における断片―題詠歌群の機能 |
9 | 断片としての「文」―西鶴と書簡体物語 ほか) |