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商品説明
今なお、四〇パーセント台の視聴率を誇る、紅白歌合戦。「紅白」の歩みは、私たち日本人の歩みでもあった。美空ひばり、坂本九、山口百恵、都はるみ、SMAP、美輪明宏...。大晦日の夜、時代を彩る歌手が一堂に会し、その年のヒット曲を、懐かしの歌を、心に残る名曲を歌い上げる。時代とともにそのあり方を変えながら、国民的テレビ番組であり続ける「紅白」に、私たち日本人は何を求めてきたのか。今日に至るまでの「紅白」の歴史をたどり直し、日本人の心の軌跡を描き出す渾身作!
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収録内容
1 | 序 私たちはなぜ、「紅白」を見続けるのか |
2 | 第1章 復興のなかの「紅白歌合戦」(敗戦ショックと「紅白」の誕生 |
3 | 歌う女たち―占領期の歌謡曲 |
4 | 都会のムードと望郷の思い―高度経済成長期の歌謡曲 |
5 | 「紅白」が「国民的番組」となるとき |
6 | マイホームと故郷のあいだで―永六輔の登場 |
7 | 一九六三年「紅白」の高揚―テレビが作り出す“日本”) |
8 | 第2章 豊かさのなかの「紅白歌合戦」(勝利するテレビと美空ひばりの“落選” |
9 | 新しい音楽と“脱‐安住の地”―フォーク、ロック、ニューミュージックの台頭 |
10 | 歌謡曲のニューウエーブ―「一億総中流」時代の心象風景 |
11 | 「紅白」というホームドラマ |
12 | 「熱愛」と「引退」―ワイドショー化する「紅白」 |
13 | 転換期の「紅白」―『熱き心に』と歌謡曲の衰退) |
14 | 第3章 喪失と再生―八〇年代後半‐二〇〇〇年代の「紅白」(「紅白」生中継が映す“日本”―長渕剛、中島みゆき、そして戦後史 |
15 | 「ホームレス」であるということ―Jポップと分散化するコミュニティ |
16 | “安住の地”の未来形―アニソンと初音ミク |
17 | 童謡が「紅白」トリとなるとき |
18 | 遊び場となった「紅白」―パロディと乱入ゲーム |
19 | アイドルという希望―キャラクターの時代とSMAP) |
20 | 終章 3・11以後の「紅白歌合戦」―新たな“安住の地”へ |