はるか未来、地球と呼ばれていたかもしれないある惑星。
全身を機械化したサムライ達の長い戦いも終わり、人々は再び田を耕し、生きていくには困らない程度の米を生産できるようになっていた、そんな時代。

カンナ村は大戦時の痛手から立ち直り、米の収穫には恵まれていたが、「野伏せり」――かつて戦場を彩っていた機械化されたサムライたちのなれの果て――の襲撃と蹂躙を受け入れる以外、生きる術を持たなかった。収穫期を前に稲穂の実りを視察にきた野伏せりに対し、カンナ村の長老・ギサクは野伏せりに対抗できる唯一の存在・サムライを雇い入れることを決断する。報酬は、腹一杯の米。

かくして、村を守るサムライたちを求めて水分りの巫女・キララたち一行は、街へと旅立ってゆく。紆余曲折を経て集った、個性豊かな七人のサムライ。カンベエ・カツシロウ・キクチヨ・ゴロベエ・ヘイハチ・キュウゾウ・シチロージ。知行や恩賞には全く縁の無い戦いを、哀れな農民達のため命を掛けて剣を振るう！

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★クオリティには高い評価があり固定ファンをもつGONZOの最新作！
★原作は巨匠・黒澤明監督が創り上げた日本映画の金字塔「七人の侍（1954年公開）。公開から50年目の2004年にアニメとなって甦る！
★ＴＶアニメでは日本で最初（制作開始時）にハイビジョン・フォーマット、5.1chドルビー・サラウンドで創り始めた、超高画質・超高音質アニメーション！
★音楽は「ゲゲゲの鬼太郎」「獣兵衛忍風帖」などアニメの劇伴を受持つ一方で、オーケストラでは日本屈指の作曲家・和田薫が担当。さらに和太鼓奏者として世界中から賞賛されている林英哲が参画。力強いサウンドが黒澤明作品を彷彿とさせる。

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キャラクターがよく動いており、チャンバラシーンは迫力と緊張感のあるものになっている。
ベースとなっているのは、故黒澤明監督の代表作「７人の侍」。海外での評価も高く、ファンも多いのは割と知られている。
その「７人の侍」のロボットチャンバラ活劇版、ともいうべき作品が「SAMURAI 7」であるが、特に「７人の侍」を知っている必要はない。
知っていると楽しめる箇所が増えることは確かだが、単体でも十二分に楽しめること請け合いだ。

機械化したサムライと生身のサムライ。刀の技と機械の技。サムライの甲冑姿というのは、案外ロボットに近いものかもしれないと思わせるロボットのデザイン。戦艦に至ってはお城という感じですらある。戦闘シーンでも音楽は、和風とアジアンテイストが効いており、場面を盛り上げていく。そして・・・そのロボットや戦艦を生身のサムライが「刀」で「両断」する！ 一方で、再び田を耕し、生きていくには困らない程度の米を生産できるようになった時代。

村で水を探りあてる「水分(みく)まりの巫女」キララの冷静さと妹コマチの素直（というか直球というか）さやかわいらしさが、殺伐とした雰囲気の中で華を咲かせる。機械化されたサムライ達の「なれの果て」に苦しめられる農村。村を救うため、血気盛んな若者リキチと彼女たちの「サムライ探し」の旅が始まる。 結果は座してご覧じろ、というところだ（笑）。