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原作は、 今野緒雪著作のコバルト文庫 「マリア様がみてる」（集英社刊）である。一言で言えば少女小説。本来の読者層は、十代女子なのだが、それがまたたくまに噂がひろまり、今では、男性陣まで読むほどの人気作となっている。
いわゆるソフト百合な世界、しかも今では絶滅した感のある純粋培養・清く正しくの世界の女学生（という表現もどうかとは思うが）というのが受けたのか、アニメ化までされるわけだから人気のほどがうかがい知れるというもの。

呼びかけからして「ごきげんよう お姉さま」である。
「ごきげんよう」からして、普段耳にする機会などない。断言してもいい（笑）。（※「ご機嫌好う」と表記する日本古来の挨拶。 由緒ある家庭では今でも使われている・・らしい）
ある意味、理想の具現化した世界というのが受けているともいえるのではないだろうか。こんな学校や学生が実際にあったり、いたらお目にかかりたいくらいだ（笑）。

ただ・・・「マリア像」に祈るとき手をあわせる形（合掌）なのは、どうなのだろう・・・。カトリックでは、合掌のような形で手を合わせるのが一般的で、指を組む形は膝をついて祈る場合なのだそうだ。確かに立ち姿のマリア像も手を合わせる形である。言われてみればそうなのだ。 つまり――この違和感は、先入観と「勝手な思いこみ」というわけである。うーん。

また初見な人には、なかなか最初がきついかと思われる。なにしろ「ロサ・キネンシス」やら「ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン　プティ・スール」 などまるで専門用語（まぁ、あながち間違いではないか）な言葉が、立て続けに出てくるからだ。そして、人数も多い。
顔と名前と呼び名が、なかなか一致しないのだ。アニメ中でもそれなりの説明は出てくるが、足りないと思われる。
ぜひ公式サイトや他メディアで補完しつつ視聴することをすすめる（笑）

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両方買って揃えるのがたしなみ?!