■ 物語 ■ 明治37年―1904年―。 急速に国力を高める大日本帝国と、東洋の覇権を握ろうとする帝政ロシアがついに開戦した。 後に「日露戦争」と呼ばれる戦争である。 戦線は日本軍優勢で進んでいた。しかし・・・行く手には、難攻不落の要塞があった。 旅順要塞――人智を超えた悪魔の力により守られた大要塞。 ロシアの怪僧ラスプーチン率いる 「ロシア霊軍団」 の暗躍。 しかも悪いことに、ロシアの主力艦隊「バルチック艦隊」を始めとするロシア軍の増援が着実に迫っているのだ。 増援がくる前に旅順要塞を陥とさなければ、日本軍の撤退は必至・・・。
その頃、北海道に一人の青年が降り立った。 馬飼新太郎その人である。かつてロシアに駐在していた元外交官だが、このたび新設された「天乃原女学院」に教師として赴任したのだった。しかし「天乃原女学院」には隠された任務を持った者達がいたのである。 彼の知らないところで秘密裏に進められていた使命。 旅順要塞攻略の一手。彼の出会った生徒、真田木綿を初めとする5人の少女は、 旅順要塞に潜む謎の軍団「ロシア霊軍団」を壊滅させるために集められた「礼武(らいむ)隊―魂の力を具現化できる特務部隊―」の軍人だったのである。 敵の襲来により姿を見せる空飛ぶ特務戦艦「天乃原(あまのはら)」、そして目覚める「礼武」――。 「ロシア霊軍団」 対 「礼武隊」――20世紀最大の魔術戦争に、5人の少女の運命は・・・。 |
「サクラ大戦」などで一斉を風靡したお馴染みの作家・脚本家「あかほりさとる」と、PC美少女ゲーム業界老舗の「エルフ」による、究極のコラボレーション・プロジェクトが「らいむいろ戦奇譚」だ。そしてTVアニメーションを制作するのは、「こみっくパーティー」「HAPPY☆LESSON」など、人気美少女アニメに定評のある
KSS なのだから美少女ぶりは折り紙付き。 PCゲーム版では18禁であるが、アニメ版ではその差別化をきっちりとし、アダルト表現がない代わりにキャラクターの健気さや可愛さを前面に押し出していく方針とのこと。 オープニングテーマ「凛花」を歌うのは、らいむ隊――清水愛、笹島かほる、音宮つばさ、あおきさやか、相本結香の5人の声優によるユニット。 清涼・和風なイントロから熱く激しい曲調へと絶妙に変わる秀逸な曲である。 エンディングテーマ「空のむこう」を歌う、「at Galley(アットギャラリ−)」は、ヴォーカルの「亜衣加」とベーシスト「翼」のユニット。ジャズやフュージョンの要素を取り入れた音楽を標榜する翼の音楽と、亜衣加のしっかりしたポップス感のあるヴォーカルは素直に耳に飛び込んでくる。今作はラテンのリズムを取り入れた作品に仕上がっている。 小説、ラジオ「らいむいろ女学院」やPCゲームとメディアミックス展開で楽しみと"萌え"が広がる作品である。 |
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